グラスファイバー傘の安全な使い方と注意点

最近では、傘の骨に「グラスファイバー(FRP)」を使用した商品が多く見られるようになりました。

グラスファイバー骨は、軽くてしなやかでありながら丈夫な素材です。風の力を受けても折れにくいため、子ども用傘から大型の雨傘・日傘まで幅広く採用されています。

一方で、どのような素材の傘でも破損した状態で使用することは危険です。グラスファイバー骨の場合は、折れたりささくれたりした際に細かな繊維が露出し、けがにつながるおそれがあります。

今回は、グラスファイバー傘の特徴と、安全にお使いいただくためのポイントをご紹介します。

グラスファイバー傘とは?

グラスファイバーは、ガラス繊維を樹脂で固めて作られた複合素材です。

軽量でありながら強度があり、適度なしなりを持つため、傘の骨材として広く利用されています。

現在では傘だけでなく、スポーツ用品や建築資材など、さまざまな分野で使用されています。

グラスファイバー傘のメリット

軽くて持ちやすい

金属製の骨に比べて軽量なため、長時間持ち歩く際の負担を軽減できます。

風に強い

適度なしなりがあるため、風を受けた際の衝撃を逃がしやすく、折れにくい特徴があります。

サビにくい

金属ではないため、雨や湿気によるサビの心配が少なく、きれいな状態を保ちやすい素材です。

子ども用傘にも採用されている

軽量で扱いやすいことから、通学用の子ども傘にも多く使用されています。

破損した場合は注意が必要です

グラスファイバー骨は通常の使用において危険な素材ではありません。

しかし、強風や衝撃、経年劣化などによって骨が破損した場合には注意が必要です。

折れたりささくれたりした部分から細かなガラス繊維が飛び出し、手や指に刺さるおそれがあります。

国民生活センターでも、グラスファイバー製品の破損による事故について注意喚起が行われています。

国民生活センターに寄せられた事例

実際に、次のような相談が報告されています。

子どもが傘でけがをした

通りすがりに傘がぶつかった際、親骨が折れて細かな繊維が露出し、手に刺さった。

使用中に手に痛みを感じた

購入から数年経過した傘を使用中、持ち手付近に違和感があり確認したところ、骨の一部から繊維が露出していた。

こんな状態を見つけたら使用を中止しましょう

次のような状態が見られる場合は使用を中止してください。

  • 骨が折れている
  • 骨が曲がっている
  • 骨がささくれている
  • 繊維のようなものが飛び出している
  • 開閉時に引っかかりや違和感がある

無理に使い続けると、けがやさらなる破損につながる可能性があります。

安全に使うための4つのポイント

骨をむやみに触らない

破損に気付かないまま触れると、繊維が刺さるおそれがあります。

開閉時はハンドルや生地部分を持つ

骨ではなく、手元や生地部分を持って操作しましょう。

使用前に状態を確認する

特に長期間使用している傘は、骨の状態や開閉の動きを定期的に確認することをおすすめします。

破損を見つけたら使用を中止する

骨が折れたりささくれたりした場合は使用を中止し、安全に処分してください。

破損した傘を処分する際の注意点

  • 露出した部分には素手で触れない
  • 必要に応じてテープなどで覆う
  • 手袋を着用して作業する
  • 自治体の分別ルールに従って処分する
  • 小さなお子さまやペットの手の届かない場所に保管する

 

よくある質問

Q. グラスファイバー傘は危険ですか?

通常の使用で危険な素材ではありません。

ただし、破損した状態で使用すると、露出した繊維によってけがをするおそれがあります。使用前には状態をご確認ください。

Q. 子ども用傘として選んでも大丈夫ですか?

軽量で扱いやすいため、多くの子ども用傘に採用されています。

ただし、破損した状態で使用しないことや、定期的に状態を確認することが大切です。

Q. 折れた骨は修理できますか?

破損状況によっては修理が難しい場合があります。安全面を考慮し、買い替えをご検討ください。

まとめ

グラスファイバー傘は、軽さ・丈夫さ・サビにくさを兼ね備えた優れた素材の傘です。

一方で、破損した状態で使用すると、露出した繊維によってけがをするおそれがあります。

どの素材の傘にも共通することですが、破損したまま使い続けず、日頃から状態を確認することが安全に長く使うためのポイントです。

傘をご使用の際は、骨の状態や開閉の様子を時々チェックし、異常が見られた場合は無理に使用しないようにしましょう。

参考:国民生活センター「グラスファイバーを使用した製品の取扱いに注意 ―傘の骨や園芸用品などでけがをするおそれ―」(2025年9月17日公表)
https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20250917_2.html