晴雨兼用日傘

もくじ

1、日傘と雨傘で違うところ

2、晴雨兼用でない日傘を雨に濡らすとどうなる?

3、雨傘を日傘として代用したときの効果

4、雨でも晴れでも使えるおすすめ晴雨兼用傘TOP5!

 

1、日傘と雨傘で違うところ

日本の夏の厳しさは年々増していて、それにともなって紫外線量も増加しています。

この背景を受けて最近は晴れでも雨でも使える「晴雨兼用傘」が増えてきているようです。

 

日傘と雨傘は区別がつきにくくなっていますが、紫外線や日光対策に使用する「日傘」と、雨よけに使われる「雨傘」のつくりにははっきりとした違いがあります。

 

「どちらも同じ」と考えて使っていると、それぞれの傘の機能性を低下させてしまうことも。

そのようなことがないように、この章では日傘と雨傘の違いをそれぞれ紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

 

①使われている素材

日傘と雨傘の最大の違いは、使用されている生地の素材にあります。

 

日傘は何と言っても日よけを最大の目的にしているため、日光や紫外線をシャットダウンする素材や日差しによって感じられる熱を吸収してくれる素材が主として使われています。

 

天然素材である綿や麻、絹は日傘に使われる代表的な素材ですが、最近ではポリエステルが使用されることも多くなってきました。

 

一方、雨傘は雨が漏れてこないことを最重要視して作られるため、ポリエステル、ビニール、高密度ナイロンなどといった化学繊維が多く使われています。

 

特にポリエステルは軽量で耐久性も高いうえに発色が良いので、カラーバリエーションやデザインを広げていきたいと考える業者から人気です。

 

そんなポリエステル素材は UVカット率がさほど高くないため、日傘にはやや不向きと言われています。

 

②石突の形

石突(いしづき)とは傘の先端部分のことであり、布地が地面に接して傷つかないことを目的として設計されています。

 

日傘と雨傘それぞれの石突をよく比較してみるとわかりますが、やや短め作られていることが多い日傘の石突に対して、雨傘の石突は長いものがほとんどです。

 

雨傘は傘を閉じた時に地面につくことになるため、日傘の石突よりも丈夫な作りとなっているのです。

 

③コマの大きさ

「コマ」とは、傘を広げたときに生地が張られている傘の部分のことを指します。

こちらも日傘と雨傘を比べてみるとわかりますが、日傘はコマが小さめに作られているのに対して、雨傘は大きめのコマが張られています。

 

日傘は上半身だけ日光を遮れば良いため小さく作られていますが、雨傘は横殴りの雨にあっても下半身が濡れてしまわないように大きめに作られているのです。

 

また、日傘は女性が使用する頻度が高いため、持ち歩きしやすいように小さく作られているのかもしれませんね。

 

もちろん雨傘でも小さめに作られているものはコマが小さいですし、反対に男性用の日傘はコマが大きく作られる傾向にあります。

 

④空気を通さないのが雨傘

あまり知られていませんが、雨傘は日傘と違って生地に空気が通らないような設計に作られています。

 

気になる人は、一度ぜひ傘の生地の部分に向かって息を吹きかけてみてください。

傘を持つ反対の手を傘の生地の向こう側にかざしてみて、息を感じることができれば日傘と言えますし、そうでなければ雨傘ということになります。

 

2、晴雨兼用でない日傘を雨に濡らすとどうなる?

もしも晴雨兼用でない日傘を雨に濡らしてしまったら、どうなるのか少し気になりますよね。

 

日傘には雨傘に施されている撥水加工やフッ素系の薬剤による防水加工が施されていないため、濡れてしまっても雨を弾かず、そのまま下にしたたり落ちてきてしまいます。

 

こうなると弾かれることなく生地を伝ってきたしずくが体にあたってしまうこともあるでしょう。

 

特に日傘は通気性を良くするために空気を通す小さな穴がいくつか空いていることが多く、雨が降ればその穴を通り抜けてしまいます。

 

小さめに作られている日傘が雨よけに役立たないということも珍しくありません。

 

また、雨が降っているときに日傘を使うと、日傘に施されている特殊なUVカット加工の薬剤が落ちてしまい、日傘としての機能性を発揮しなくなる可能性が高いです。

 

そのため、日傘は極力雨の日に使わないようにしましょう。

どうしても日傘を雨のなかで使うということであれば、あらかじめ生地に撥水スプレーをかけてから使うようにしてみてください。

 

雨傘のように雨をいくらか弾いてくれます。

 

3、雨傘を日傘として代用したときの効果

日傘を雨傘にすることと比べれば、雨傘を日傘にするのは決して無理ではありません。

 

特に紫外線を吸収してくれる黒い雨傘や、反対に紫外線を反射する白色の雨傘であれば

、90%前後の光をカットしてくれると言われています。

 

外出先で強い紫外線が差し込んだ時には、日傘を持っていなくても雨傘で代用すると良いでしょう。

 

しかし、ほとんどの雨傘は日傘のように UV カット加工がなされておらず、十分な遮熱効果や遮光効果を感じられない可能性が高いです。

 

また紫外線は生地の色あせを招く可能性があり、雨傘が傷みやすくなったと感じるかもしれません。

さらには通気性の悪さも雨傘のデメリット。

 

猛暑の夏に雨傘を日傘として代用すると、通気性の悪さから傘の内部が蒸したような感覚を覚えるでしょう。

 

やはり雨傘も日傘と同様、目的に合わせた使い方をしたいものですね。

4、雨でも晴れでも使えるおすすめ晴雨兼用傘TOP5!

雨傘には雨よけ、日傘には紫外線と日光によるまぶしさや熱を避けてくれるなど、それぞれ異なる効果がありますよね。

 

雨傘と日傘、両方の効果を一本で感じられる晴雨兼用傘をひとつ持っていると、不安定な天気の日にも大変重宝します。

 

晴雨兼用タイプの傘は、もともと日傘としてデザインされたものに、撥水加工が施されているものが多いのが特徴です。

 

そのため、晴雨兼用傘はポリエステルなどの生地に綿などの天然素材をミックスして作られるものが主流で、市場にも多く出回っています。

 

そのため、小雨程度であれば十分にカバーできますが、大雨時や台風などの荒天時には晴雨兼用傘では十分な雨除け効果を期待できないことも。

 

そのため、晴雨兼用傘を携帯するときには基本的に日傘として使用し、小雨が降った時など緊急時の備えとして考えるとよいでしょう。

雨傘は雨傘として最低一本以上持っておくことをおすすめします。

 

ここからは、雨でも晴れでも使える、おすすめの晴雨兼用傘を5つ紹介します。

 

ゼロアンドの晴雨兼用折りたたみ日傘【軽量ワイド/5カラー】

もっと大きく、もっと軽くを追求する日傘。
ご家族の送迎や炎天下でのレジャーで陰をシェアできるワイドなの日傘です。折りたたみ傘でありながら、大人が2人で入ることができるビックサイズ。500mlペットボトルよりも軽量なので、持ち歩きの負担にもなりにくい仕様です。

商品詳細

korko(コルコ)の晴雨兼用2段ミニ折りたたみ日傘【イーカ】

北欧の世界観をプリントで表現した表情のあるデザインが楽しめる、急な小雨にも対応可能な晴雨兼用日傘です。長傘がコンパクトになったようなスタイルの折りたたみ傘で、日差しや雨をしっかり防ぐサイズながら持ち運びしやすいコンパクトさが特長です。

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tenoe(テノエ) CASUALの晴雨兼用折りたたみ日傘【日陰の世界】

チョークアートをイメージしたかすれた表現が特徴。
柄に合わせた裏面のコーティングカラーも楽しめます。幾何学をベースにした柄を揃えた日傘です。

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innovatorの晴雨兼用折りたたみ日傘【ワイド/8カラー】

北欧の洗練されたデザイン【イノベーター】の折りたたみ晴雨兼用傘。ユニセックスなデザインは男女問わず使いやすく、アウトドアから通勤にまで幅広くお使いいただけます。個性的な形状の収納袋は、傘の出し入れのストレスを低減するように工夫されています。デザインと機能性を両立させたスタイリッシュな日傘です。

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kukka hippoのキッズ晴雨兼用日傘【子ども日傘/無地5カラー】

熱中症・熱射病になりやすい子どもに、サイズの合った子ども用の日傘を。紫外線・赤外線・光を遮る特殊加工で、子どもを夏の危険から守ります。日傘としてはもちろん、雨でも使える晴雨兼用タイプで、使い分けるわずらわしさはありません。

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