傘のUVカット効果には有効期間があるというのは事実です。

しかしだからといって毎年買い換えなければ意味がない、ということではありません。

確かにUVカットを目的として加工を施した傘はありますが、
そもそも傘というものは、何の加工もしていない状態でも生地の材質や厚み、
色などによってある程度のUVカット効果が期待できます。

効果が落ちる落ちないというのは、傘本来のUVカット機能を
高めるために施した加工が、傘の扱い方によって剥がれたり、
ひび割れたりする場合があるからです。

加工の種類によっては、半永久的に効果を持続できるものもあります。

傘に施すUVカット加工の方法は、

・紫外線吸収効果のある液体の中に生地をくぐらせる
・効果のある繊維を生地の中に織り込む
・生地裏に金属を定着させる
・フィルムによるラミネート加工

など様々ありますが、どれにも摩擦に弱い、傷に弱い、
加工は落ちにくくても効果が弱い、というように、それぞれの特性があります。

ご自分のニーズに合わせて、傘の機能と弱みを知っておく必要があるわけです。

また、傘の機能の低下は、時間の経過もありますが、
使う人の扱いによるところが大きいと言えます。

UVカット機能を求めるのであれば、日中に使うことも多い訳ですが、
日光に触れていれば色落ちしたりすることは避けられません。

特に日傘などは、蛍光灯の光にさえ影響を受けるので、
暗いところで保管するのが適切です。
ビニールに入れることは最も避けたい行為です。

更に汚れを落としにくく、間違った洗い方をすれば傷ついてしまう傘もありますから、
日頃から手垢などの汚れに気をつけながら扱うことも重要です。

傘は意外にデリケートなものです。

そして、大切に使えば効果も長持ちします。
傘の正しい知識を持って、うまく付き合いたいものですね。