傘の骨が曲がったときや折れてしまったときには、
傘の大きさに応じて、三ツ爪や四ツ爪という金具を使って修理します。

まずは、骨の断面の歪みやねじれを取ってあげましょう。
骨が折れたときには、断面も歪んでしまっていることがほとんどです。
断面のUの字を元通りにしておきます。

骨が曲がるときには、たいていねじれるようにして曲がりますから、
骨のねじれもできるだけまっすぐにしておきます。
ラジオペンチが2本あると便利です。

次に、骨の曲がった箇所や折れた箇所に爪を当てて、
ラジオペンチで位置を決めながら、爪をしっかり折り込みます。
このとき、外側の爪を折り込みながら位置を決め、
内側の爪でしっかり固定するのがポイントです。

骨折れがひどい場合には、骨そのものの交換が必要なときもあります。
傘骨を交換するとなると、骨と傘を固定している中綴じの糸を
すべて外してからの作業になりますから、
新たに傘を作るのと同じくらい手間がかかります。
無理をせずに、傘専門店にご相談ください。

手元が抜けたときには、中棒に接着剤をつけて、手元を差し込みます。
それだけではゆるい場合は、中棒に木綿糸を巻きつけてから
手元を差し込むとしっかり固定されます。

手元そのものを紛失してしまった場合には、迷わずご相談ください。

市販の手元では、サイズが合わないことがあります。
また、お使いの傘の手元が汚れてしまったなどの理由で、
交換をご希望される場合も、ご相談いただければと思います。

最も修理が難しいのは、雨漏りがするときです。

雨漏りの原因を突き止めるのは意外と難しいものです。
どこかに穴が空いているのであれば、天気の良い日に傘を
太陽に透かして見れば穴の空いた箇所がわかります。

そうではなくて、中棒から雨水が伝わってくるようであれば、
傘のてっぺんにかぶせてある陣傘という部分を疑います。
陣傘と中棒の間に隙間があれば、ここを瞬間接着剤で埋めておきましょう。

念のために、傘の表と裏に防水スプレーをかけておくと安心です。

防水スプレーをするときには、目立たない箇所で色落ちしないか
確かめてからにしてくださいね。